急性の腰痛
ギックリ腰です。腰部捻挫(ようぶねんざ)とも言い、れっきとしたケガです。熱感があり、ズキズキ痛みます。
重いものを持ったり、ねじったりして痛めますが、疲れやゆがみが溜まっていると起こしやすくなります。
慢性の腰痛
慢性の腰痛です。普段の姿勢、動きのクセが原因です。少し楽になっても戻りやすいです。
腰痛に苦しんでいる人は2800万人。日本人の4人に一人が腰痛です。今まで腰痛を経験した人は、10人中9人、9割の人が今まで腰痛を体験しています。
慢性の腰痛になると自力で戻すのは大変なので早めに対処しましょう。
主な原因
【運動器系の腰痛】
骨格、筋、関節、の動きが悪く硬くなることで起こる腰痛です。姿勢が悪くなりバランスが崩れると慢性化します。
【内臓からくる腰痛】
内臓と筋肉は関連していて、内臓の異常が、背中の筋肉の痛みとして出ることがあり、内臓体性反射と言います。
(鍼灸は、それと逆の体性内臓反射を使い、背中のツボで内臓に対応しています)
※内臓体性反射の例。
胃の疲れで背中が痛む。生理時の腰痛。
それ以外にもホルモンバランスが崩れたり、精神的なストレスも原因になります。
病院でこう言われた!
○手術するしかないと言われた。
まずは手術以外の方法を探しましょう。手術は最後の手段です。
○レントゲンでは異常なし!
筋、靭帯、軟部組織はレントゲンには写りません。腰痛は骨以外の原因のことも多いのです。
○ヘルニアだと言われた。
普通、腰の検査をする場合、痛みが出て初めて検査します。そこにヘルニアが見つかれば「原因はヘルニアです!」ということになります。
1995国際腰痛学会で調査したところ、ヘルニアが出ていても腰痛のない人がたくさんいたのです!(全体の76%)
ということは、腰痛の原因はヘルニアだけではない!ということになるのです。(もちろんヘルニアで腰痛の場合もあります)
○椎間板がせまい、老化です。
健康な人の85%は椎間板の変性が見られます。ということは、腰痛と椎間板の狭さは関係ないです。老化と言われてもあきらめなくて大丈夫。
必見ギックリ腰の対処法
家庭でできる対処法。
痛む動作は避けて楽な姿勢をとりましょう。熱感が強くズキズキする場合は冷やしましょう。冷シップは冷やす効果が弱いので、冷えピタがオススメ。氷をビニール袋に入れ冷やしてもOKです。氷水で冷やして感覚が無くなったら休みましょう。感覚が戻ったらまた冷やす。3回繰り返すと痛みは楽になりますよ。
痛みが治まってきたら楽な範囲で動かしてOKです。無理して動いたり、痛みと戦うと余計長びきます。過剰な安静は治りを遅らせることもあります。
※温シップと冷シップの違い
「温シップと冷シップ、どっちを貼れば良いの?」ときかれますが、基本成分は同じです。違いは温シップに入っている「トウガラシエキス」だけ。
ですのでどっちを貼っても良いのです。(トウガラシエキスは皮膚刺激が強いので敏感な方は冷シップを)
命の危機かも?至急病院へ!
稀に悪性の腫瘍や大動脈瘤など、命に係わる病気で腰痛が出ます。こんな状態のときは病院で診てもらいましょう。
経験したことのないような激しい痛み。強いシビレを伴った腰痛。
排便排尿の困難な腰痛。
転んだり落ちたりして激しい痛みや発熱を伴った腰痛
女性特有の腰痛。
思春期以降、女性ホルモンの影響を受け、月経、妊娠、出産、閉経に伴い腰痛を引き起こしやすくなります。
月経時に生理痛、子宮付近のうっ血や充血で腰痛を引き起こします。
妊娠中、出産後の恥骨痛や腰痛。
子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫などの婦人科疾患では腰の痛みも伴います。
閉経前後の年代は、腰椎すべり症やヘルニアが出やすくなります。
更年期は自律神経の乱れから腰痛になったり、女性ホルモン低下により骨からカルシウムが失われて骨粗鬆症になります。
女性は特に冷えの影響を受けやすく、お腹周りの血行を悪くします。ストレスを溜めず、下半身を冷やさないようにしましょう。
腰痛ウソホント
実は85%の腰痛は原因がはっきりわかっていません。痛む場所や動きで予想するしかないのです。
「異常なしです!」と言われました!でも痛い!不安です。
レントゲンやMRIの検査をして、「異常ないです。」と言われ「こんなに痛いのに異常なし?」と思いますよね。お医者さんの言う「異常なし」は、「骨折他、一刻を争う病変は無し。」ということです。
腰痛ウソホント
検査でヘルニアと診断されても、「しばらく様子を見ましょう」と言われることがあります。
「こんなに痛いのに放っておくの?」と不安になる人もいると思いますが、実はヘルニアの9割は自然に治ってしまうのです。
危険です、すぐ手術しましょうというお医者さんより親切かも!
お電話ありがとうございます、
さくまうたたね治療院でございます。