女性の肩こり”はなぜ慢性化する?

「“女性の肩こり”はなぜ慢性化する?タイプ別原因と東洋医学的アプローチ」

こんにちは。
さくまうたたね治療院です。

「肩がいつも重い…」
「マッサージを受けてもすぐ戻ってしまう」
「頭痛や目の疲れまでセットでつらい」

こうした慢性的な肩こりは、ただの筋肉疲労ではなく、
体の内側の不調=体質や内臓のサインであることも少なくありません。

東洋医学では、肩こりを「気血水の巡り」「五臓六腑の働き」から捉え、
その人の体質ごとにアプローチしていきます。


🧭 なぜ“女性の肩こり”は慢性化しやすいのか?

女性は、以下のような要因で肩こりが慢性化しやすい傾向があります。

  • デスクワークや家事などで同じ姿勢を続けやすい

  • 冷え性や貧血などで血の巡りが悪くなりやすい

  • ストレスや感情の波で自律神経が乱れやすい

  • 月経・妊娠・更年期などホルモンバランスが不安定になりがち

こうした要因を土台に、さらに体質ごとの特徴が加わることで、症状が慢性化してしまうのです。


🔍 タイプ別・肩こりの東洋医学的な見方

①【気滞タイプ】〜ストレス・緊張型〜

気(エネルギー)の流れが滞り、肩周りに“張り”がたまるタイプ。

特徴:

  • ストレス・緊張で肩が硬くなる

  • 胸がつかえる感じがする

  • イライラしやすい・ため息が多い

  • 生理前に悪化しやすい

ケア法:

  • ハーブティーやアロマでリラックス

  • ゆっくりとした呼吸・ストレッチ

  • ツボ:太衝(たいしょう)・内関(ないかん)・肩井(けんせい)


②【血虚タイプ】〜冷え・貧血傾向〜

血が不足して、筋肉や神経に栄養が届かず、こわばりやすい。

特徴:

  • 肩が重だるく、冷えやすい

  • 立ちくらみ・めまいがある

  • 顔色が青白い/生理が遅れがち

  • 髪や爪が弱い

ケア法:

  • 黒ごま・レバー・にんじんなど補血食材を

  • 十分な睡眠で“血を養う”

  • ツボ:三陰交・血海・膏肓(こうこう)


③【瘀血タイプ】〜血の巡りが悪い〜

血の流れが悪く、肩まわりに“古い血”が滞っている状態。

特徴:

  • 肩の痛みが強く、固まっている感じ

  • シミ・クマ・経血に塊が多い

  • 目の奥が重い・頭痛を伴う

ケア法:

  • 青魚・玉ねぎ・酢など血流を促す食材を

  • 軽い運動・お風呂で血行促進

  • ツボ:膈兪・合谷・肩井


④【痰湿タイプ】〜むくみ・湿気が原因〜

体内の余分な“水分(湿)”が滞り、重だるさを引き起こすタイプ。

特徴:

  • 肩が重い・だるい

  • 身体がむくみやすい

  • 胃腸が弱く、食後に眠くなる

ケア法:

  • 温野菜・スープ・はと麦茶で水分代謝を改善

  • 冷たい物・甘い物を控える

  • ツボ:陰陵泉・中脘・肩中兪


🌿 日常生活でのケアポイント

  • デスクワークの合間に肩甲骨を回す

  • お風呂にゆっくり浸かる(首まで温めると◎)

  • 湯たんぽやカイロで肩を冷やさない

  • “感情のこり”にも目を向ける(頑張りすぎ注意)


🏥 当院でのアプローチ

当院では、肩こりの原因を「その場しのぎ」で終わらせず、
体質や生活背景まで含めた根本改善を目指します。

  • 鍼灸や整体で筋肉と内臓・自律神経を調整

  • 姿勢や肩の動きのクセを整える手技療法

  • ストレスケア・食養生のアドバイスもご提案

「ずっとこの肩こりと付き合っていくしかない」
そんなふうに思っている方こそ、一度ご相談ください。


✅ まとめ

  • 肩こりは「姿勢」だけでなく「体質」「気血水」「内臓バランス」と深く関わる

  • 東洋医学では、その人に合ったケアで根本から改善を目指す

  • 慢性化を防ぐには、“今の体の声”に気づき、丁寧に向き合うことが大切です

さくまうたたね治療院