「“女性のイライラ・情緒不安定”はなぜ起こる?肝とホルモンの関係」

「“女性のイライラ・情緒不安定”はなぜ起こる?肝とホルモンの関係」

こんにちは、
さくまうたたね治療院です。

「生理前になると気分が乱れやすい…」
「ちょっとしたことでイライラしてしまう」
「落ち込んだり、感情の起伏が激しい」

女性なら一度は感じたことがある“心の揺れ”。
実はこれ、ホルモンバランスだけでなく、東洋医学でいう「肝(かん)」の働きとも深く関係しています。


🌿 東洋医学でいう「肝」とは?

東洋医学での「肝」は、以下のような働きを担っています。

  • 気や血の巡りをスムーズにする(疏泄作用)

  • 感情のコントロール(特に怒り・ストレス)を調整

  • 月経のリズムやホルモンのバランスにも関与

つまり、肝の働きが乱れると、

・情緒不安定になる
・イライラしやすくなる
・月経が不規則になる

といった不調があらわれやすくなるのです。


💡 なぜ「肝」が乱れるの?

特に女性は、ストレスや疲労、睡眠不足などがあると「肝」の働きに影響しやすくなります。

以下のような方は要注意です。

  • 我慢しやすく、感情を溜め込みがち

  • 長時間スマホやパソコンを見ている(目の使い過ぎは肝に影響)

  • 睡眠の質が悪い・夜更かしが多い

  • 生理前になると気分が不安定になる


🔍 イライラ・情緒不安定のタイプ別

① 肝気鬱(かんきうつ)タイプ

特徴:
・イライラしやすい
・胸やのどがつかえる
・ため息が多い
・月経前症候群(PMS)がつらい

→ ストレスや抑圧が原因で、気の巡りが悪くなっている状態。


② 肝火上炎(かんかじょうえん)タイプ

特徴:
・怒りっぽい
・顔が赤くのぼせる
・目が充血しやすい
・口が苦く感じる

→ ストレスが強く、気が熱に変わって上にのぼってしまうタイプ。


③ 肝血虚(かんけっきょ)タイプ

特徴:
・不安感が強い
・眠りが浅い、夢が多い
・肌がカサカサ・爪が割れやすい
・めまいや立ちくらみ

→ 血が不足して肝がうまく働かないタイプ。


🌸 東洋医学的ケア方法

● 食事

  • 肝の巡りを整える → セロリ、春菊、三つ葉、香味野菜

  • 血を補う → 黒豆、レバー、ほうれん草、ナツメ

  • 熱を鎮める → 菊花茶、ミント、緑茶(冷え体質以外の方)


● おすすめのツボ

  • 太衝(たいしょう):足の甲にある。肝の気を整え、イライラに◎

  • 内関(ないかん):手首の内側にあり、情緒安定や吐き気にも

  • 三陰交(さんいんこう):女性の全身調整の代表ツボ


● ライフスタイルの工夫

  • 夜更かしを避ける(肝は夜10時~2時に再生)

  • ストレスをためない工夫(深呼吸・アロマ・適度な運動)

  • 音楽や自然の音を取り入れる(肝は“音”と相性が良い)


🏥 当院でのアプローチ

当院では、ホルモンバランスの乱れや情緒不安定といった「見えない不調」も、体質からしっかりと見極め、鍼灸・整体・カウンセリングを通じて整えていきます。

特に肝の働きを調えるケアは、自律神経の安定、女性ホルモンの調整、生理トラブルの軽減にもつながります。


✅ まとめ

  • イライラや情緒不安定は、肝の不調やストレスによる「気の滞り」かも

  • タイプを知って、ツボ・食事・生活習慣を見直すことで改善へ

  • 生理前・更年期など、ホルモン変化の時期こそ、肝をいたわるケアを

さくまうたたね治療院