“女性の便秘”と東洋医学的ケア

“女性の便秘”と東洋医学的ケア
〜出ない、すっきりしない…その悩み、体質がカギです〜

こんにちは。
さくまうたたね治療院です。

「毎日出ない」「出てもすっきりしない」「お腹が張って苦しい」
そんな便秘のお悩みは、女性にとても多く見られます。
実際、便秘は女性の約2人に1人が悩んでいるとも言われ、特に10代~50代の女性に多く見られる慢性的な不調です。

今日は、そんな女性の便秘について東洋医学の視点から解説し、セルフケアやツボもご紹介します。


🚻 なぜ女性は便秘になりやすいの?

以下のような原因が複雑に関わっています:

  • 筋力が弱く腹圧がかかりにくい(排便の力が足りない)

  • ホルモンの影響(黄体ホルモンは腸の動きを抑える)

  • 冷えやストレスによる自律神経の乱れ

  • ダイエットによる食事量や脂肪分の不足

  • 運動不足・水分不足

また、生理前や更年期に便秘がひどくなる方も多く、女性の体のリズムと深く関係しています。


🌿 東洋医学で見る“便秘のタイプ”と対策

東洋医学では、便秘は単なる腸のトラブルではなく、体全体の「巡り」や「バランス」の乱れと考えます。
以下のようなタイプに分かれ、それぞれアプローチが異なります。


① 熱タイプ(実熱・便が硬くて出にくい)

特徴:のぼせ、口の渇き、便がコロコロで硬い、肌荒れ、いらいら

原因:体に熱がこもり、腸が乾燥している状態

対策

  • 水分をしっかりとる(冷たいものは避けて常温〜白湯)

  • 辛いもの、揚げ物を控える

  • 大黄(だいおう)や芍薬(しゃくやく)などを含む漢方が有効なことも


② 冷えタイプ(虚寒・お腹が冷えて動きが鈍い)

特徴:手足が冷たい、便はゆるめなのに出ない、腰やお腹が冷える

原因:冷えで腸の動きが悪くなり、排便力が低下

対策

  • 温かい飲み物、湯船に浸かるなど体を温める

  • 生姜・ねぎ・味噌汁などを日常に

  • 三陰交・関元などのツボを温灸で温めるのも◎


③ 気滞タイプ(ストレス・自律神経の乱れ)

特徴:お腹が張る、ゲップやガスが多い、出そうで出ない、ストレスに弱い

原因:ストレスで「気」の流れが滞り、腸がスムーズに動かない

対策

  • 深呼吸・軽い運動・音楽などでリラックス

  • 香りのある食材(しそ、ゆず、みょうが、ジャスミンティー)

  • ツボ:太衝(たいしょう)、**内関(ないかん)**など


④ 血虚タイプ(体のエネルギー不足)

特徴:便が乾きがち、めまい、顔色が白い、髪や肌が乾燥

原因:血が不足して腸の潤いも足りず、スムーズに出せない

対策

  • レバー、黒ごま、ほうれん草、なつめ、黒きくらげなどで「血」を補う

  • 睡眠をしっかりとる

  • ツボ:脾兪(ひゆ)、**腎兪(じんゆ)**などを刺激


🎯 おすすめツボ3選(便秘タイプを問わず使える)

  • 天枢(てんすう):おへそから指3本分外側。腸全体の動きを促進

  • 大巨(だいこ):天枢よりさらに下へ指2本分。便秘に特化したツボ

  • 合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の間。自律神経と全身の調整に有効

※やさしく5〜10秒押すのを1セット、1日数回行いましょう。


🧑‍⚕️ 当院の施術では

さくまうたたね治療院では、

  • 腸の動きを活発にする腹部への鍼灸・手技療法

  • ストレスや冷えに対応するツボ刺激・温灸

  • 骨盤のゆがみや自律神経を整える整体・クラニアルケア

を組み合わせて、女性の体質・タイプに合わせた便秘改善を行っています。


📝 今日のまとめ

  • 女性の便秘は冷えやホルモン、ストレス、血虚など原因がさまざま

  • 東洋医学ではタイプ別に根本原因にアプローチする

  • 食事・ツボ・温め・リラックスで自宅ケアも大切に

さくまうたたね治療院